ドッグフードの原材料の見方|袋の裏、どこを見ればいい?【実体験あり】

ドッグフードの袋を手に取って見ている飼い主と、見上げるトイプードル わんにゃん共通

ドッグフードの袋の裏に、原材料が書いてあります。

わが家のフードを決めているのは、妻(動物看護師・トリマー)です。 だから私は、選ぶ責任を負わないまま、袋の裏を眺めていました。

見てはいたんです。ただ、意味を深くは分かっていませんでした。 カタカナが並んでいて、どれが良くてどれが良くないのか、判断のしようがなかった。

でも、見る場所が分かってから、袋の裏の景色が変わりました。

いまでも、全部を理解できているわけではありません。 ひと通り目は通したうえで、とくに注意して見ている場所がいくつかある、という程度です。それでも、袋を手に取ったときの気持ちがずいぶん変わりました。

この記事は、その「どこを見ているか」の話です。

ドッグフードの袋の裏で見る場所を5コマで説明したイラスト。総合栄養食の表示、原材料の並び順、ミールの種類、1kgあたりの値段などをまとめている

この記事を読むとわかること

  • 原材料の表示を、どこまで信じればいいのか
  • ネットで調べた答えと、袋の中身が違った話
  • 「ミール」という言葉の意味と、私の見方
  • ミールは、悪いものなのか
  • 私が実際に見ている、7つの場所

まず大前提。書いてあることは、信じる

いきなり土台の話をします。

私が妻に「原材料って、どこまで信じられるの?」と聞いたとき、返ってきた答えがこれでした。

「原材料表記は、書いてあるそのままを信じるしかないので、そうでないと何を信じればいいのか分からなくなる」

最初、私はこれをあきらめの言葉かと思いました。

でも、違いました。これは線引きです。

疑い始めたら、きりがありません。書いてある肉は本当にその肉なのか、書いていない何かが入っていないか——そうやって考えていくと、最後には何ひとつ選べなくなります。

原材料の表示は、法律で決められたルールに沿って書かれています。そして、私たち飼い主が自分の目で確認できるのは、そこだけです。

だから、そこを土台にする。 その上で考える。

この順番が、いちばん現実的でした。

はる
はる

書いてあることを、まず読むんだわん。


ネットで調べた答えと、袋に書いてあることが違いました

その「読む」を、私は最初、間違ったやり方でやろうとしました。

ブランド名で調べたんです。

AIに「ミールを使っているメーカーは?」と聞いてみました。すると、あるメーカーの名前が出てきました。 有名な、よく見かけるブランドです。

なるほど、と思いました。でも、念のため実物を確認してみたんです。

日本で売られている、そのメーカーの製品の原材料表示。

ミール、と書かれていませんでした。

もう一度AIに確認したところ、「不正確でした」と訂正されました。

理由も分かりました。同じブランド名でも、販売する国や製造地、時期によって、原材料や表示が違うことがあるんです。海外向けの製品に書かれていることが、日本で売られている袋にも当てはまるとは限らない。

私はこのとき、調べ方のほうが間違っていたと気づきました。

ブランド名では、答えは出ません。

⚠️ いま自分が買おうとしている、その袋を見るしかないんです。


私が最初に見るのは「ミール」の文字です

では、袋の裏で最初にどこを見るか。

「ミール」という文字があるかどうかです。

ミールとは、肉を加熱して粉末にしたもの(肉粉)のことです。

わが家は、ミールが入ったものは買っていません。 これはわが家の選択で、最終的に決めているのは妻です。 私はというと、フードをあれこれ見てみるのは半分は趣味みたいなもので、袋の裏を眺めては妻の邪魔をしながらあれこれ聞いています。

そして、「ミール」の文字を見つけたら、次に進みます。

「何の」ミールなのか。

書いてある分かること
チキンミール/ラムミール/サーモンミール何の動物か分かる
ミートミール/家禽ミール何の動物か分からない

「ミートミール」は、哺乳類の組織から作られると決められています。でも、牛なのか豚なのか羊なのかは特定できません。 「家禽ミール」も同じで、鶏なのか七面鳥なのかは分かりません。

大事なのは、良いか悪いかを判定しているのではないということです。

分かるか、分からないか。 見ているのは、それだけです。

く~
く~

 ぼくのごはん、なんて書いてあるかな?


ミールは、悪いものではありません

ここで、はっきり書いておきたいことがあります。

ミール=粗悪品、ではありません。

粉末なので水分が少なく、たんぱく質を濃縮して配合できます。 原料が粉の状態なので、フード全体の栄養設計を安定させやすいという利点もあります。加熱と脱水の工程を通るぶん、保存性も高い。

「安価で優れたたんぱく源」と説明されることもあります。理にかなった技術です。

そして、これは必ず書いておきます。

ミールが入ったフードを食べて、元気に暮らしている子は山ほどいます。

うちが選ばないからといって、それが正解だという話ではありません。この記事は、どの商品が良い・悪いを決めるためのものではないんです。

にゃん太
にゃん太

悪いってことじゃ、ないんだにゃん。


それでも、妻は選びません

そのうえで、妻の立場を正確に書きます。

「私はミールを否定はしない。でも、自分の子には食べさせない」

否定はしていない。でも、選んでいない。

理由を聞いたとき、妻は栄養の話をしませんでした。食べ物の話をしました。

「おいしいごはん、良いごはんとはなんぞや。良いものをそのまま食べることじゃないのかな」

そして、こう続けました。

「おいしい食材があって、1、はいこのまま乾燥させました。2、はい熱処理して粉末にしました。どっちが食べたい?って事なのよ」

私はこれを聞いて、自分の感覚で分かってしまいました。

⚠️ もうひとつ、妻の言葉を、温度を変えずに書いておきます。

「いいものなら、わざわざミールにしないと思う」

これは「思う」です。 断定ではありません。妻の見立てであって、証明された事実ではないので、そのまま書いておきます。


ほかに、私が見ているところ

ミールの話ばかり書きましたが、見ているのはそこだけではありません。

私が実際に見ている場所を順に並べます。

①「総合栄養食」と書いてあるか

正直に書きます。私はこの言葉を、記事の中で説明したことがあります。 それなのに、自分が袋を手に取ったときに、そこを見ていませんでした。

もっと言うと——ドッグフードが並んでいる場所で買えば、それで生きていけるものだと思っていました。全部が総合栄養食だと思っていたんです。

ずいぶん前に、妻に言われたことがあります。

「おやつだけじゃ生きていけないからね」

そのときの私は「そりゃあそうだろう」と思っただけでした。言葉は聞いていたのに、意味が分かっていなかったんです。いま思うと、妻は分かっていて言ったのかもしれません。

「総合栄養食」と書かれていないもの(一般食・副食など)は、それだけで毎日の主食にはなりません。

②原材料の並び順

上に書いてあるものほど、量が多い。 これは何年も前に妻に教わりました。

だから、動物性の原材料が上のほうにあるかを見ます。

③穀物が、どのくらい上にきているか

穀物が悪いという話ではありません。どのくらいの割合で使われていそうかの目安になります。

④粗たんぱく質の数字

ここも正直に書きます。私はずっと「高いほうがいい」と思って見ていました。それは違いました。

濃ければいいわけではなく、その子に合うかどうかでした。これは別の記事に書いています。

⑤「動物性油脂」の種類

これも、何の動物のものか書かれていないことがあります。 気にするようになったのは最近です。

⚠️ たとえば鶏にアレルギーがある子の場合、「動物性油脂」としか書かれていないと、避けようがありません。 種類が書いてあるかどうかは、その子によっては、けっこう大きな差になります。

※アレルギーが疑われるときは、自己判断せず、かかりつけの先生に相談してください。

⑥原産国・製造国

必ず見ます。

⑦賞味期限と、内容量あたりの値段

相場の感覚を、自分の中に持っておきたいからです。

それと、普段使いにできるかどうか。 毎日のごはんは、何年も続くものです。だから、続けられる値段かどうかは、けっこう大事な条件になります。

この話をしたとき、妻がこう言いました。

「すごく高いフードは、普段使いには高いのよ。普通の人が、あんなに高価なものはなかなか買えないと思うの」

そして、こう続けました。

「私たちは、犬の仕事をしている人や、競技をしている人たちを近くで見てきているから、少し慣れているかもしれないけど、やっぱり普通じゃないのよ。何か特別な理由や目的がないと、当たり前には買えないよ」

監修してくれている本人が、「自分の感覚は普通じゃない」と言ったんです。

⚠️ ただし、「高いから買えない、で終わり」という話でもありませんでした。

そういう世界の人たちは、高価なフードを常に使います。 でも妻は違いました。

特別に必要なときだけ使う。 そういう付き合い方をしています。

毎日のごはんとして続けられるか。それとも、必要なときのために持っておくか。

同じフードでも、置き場所が違うわけです。

だから私は、うちにとって無理のない値段かどうかを見ます。中身と同じくらい、大事な条件だと思っています。


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最後は、「誰が作っているか」を見る

ここまでは、袋に書かれた表示の話でした。

でも、原材料をひとつずつ採点していくやり方には、限界があります。

世界小動物獣医師会(WSAVA)は、飼い主さんがメーカーにこう聞くことをすすめています。

  • 栄養学の専門家がいるか
  • 誰がレシピを設計しているか
  • どの工場で、どんな品質管理をしているか
  • 栄養成分やカロリーを、きちんと示せるか

つまり、原材料の見た目だけで判断しないでください、ということです。

ですが私はメーカーに電話をしたことは、一度もありません。

でも、公式サイトを見れば分かることも多い、と知りました。

専門家の名前が出ているか。どこで作っているか。栄養の数字を出しているか。サイトを開いて、これがあるかどうか見るだけでも、ずいぶん違います。

⚠️ 逆に、問い合わせ先すら書かれていないもの、「無添加」「ヒューマングレード」「グレインフリー」だけが大きく書かれていて、栄養の設計が分からないものは、私は慎重に見ます。


結局、どこまでを自分の基準にするか

この記事を書くにあたって、妻がこう言いました。

「私が良いと思わないからって、無理にミールを否定した記事を書かなくっていいんだからね。最終判断はあなたがしてね」

監修してくれている本人が、自分の意見を記事の結論にするなと言ったんです。

だから、自分で調べて、考えてみました。

ミールを使う人を否定する気には、なりませんでした。 値段のこともあります。総合栄養食なのだから、ミールが入っていても問題はないはずです。

……ここまで書いて、気づきました。

これ、妻と同じでした。

否定はしない。でも、自分の子には選ばない。

結局、私は妻の考え方を参考にしたいんだと思います。長年積み上げられてきた信頼があり、そのほうが、しっくりくる。

このブログは、素人の私が妻に教わりながら書いています。 それを今さら変えるつもりはありません。妻が「最終判断はあなたがしてね」と言ってくれた、その判断が「妻の考え方を採る」でも、いいのだと思います。

そのうえで、書いておきます。

動物の種類が書いてあるミールなら問題ない、という考え方もあります。妻は避けます。

どちらが正しいか、ではありません。どこまでを自分の基準にするか、です。

そして、書きながら気づいたことが、もうひとつあります。

妻が信じているのは、「書いてあること」です。書いていないことまでは、確かめようがないから。

一見すると、矛盾しているように見えました。「表示は信じるしかない」と言いながら、種類の分からないミールは避ける。

でも、矛盾していませんでした。

確認できる範囲は信じる。確認できない範囲は、判断材料にしない。だから、確認できる範囲が広いほうを選ぶ。

疑ってもいないし、鵜呑みにもしていない。

——ここまで書いて、思いました。

私は今まで、本当に何気なく、うちの子たちと過ごしてきたんだな、と。

でも、後悔しているわけではありません。その時間があったから、いま妻に聞きたいことが次々に出てくるのだと思います。知りたいことは、一緒に過ごした時間の中からしか出てこない気がするんです。

袋の裏は、ずっとそこにありました。そこまで深く考えて読んでこなかっただけでした。

はるにゃんく~
はるにゃんく~

決めるのは、きみだよ。


⚠️ この記事は、特定の商品やメーカーをすすめたり、否定したりするものではありません。持病がある子や療法食を食べている子は、フードを変える前にかかりつけの先生に相談してください。

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