犬の耳掃除のやり方と頻度|「まず耳をチェック」から始めよう【実体験あり】

わん

この記事を読むとわかること

  • 耳掃除の前に確認したい「耳のチェックポイント」
  • 洗浄液を使った耳掃除の具体的なやり方
  • 頻度は「何回」と決めない方がいい理由
  • 垂れ耳の子の蒸れ対策と、耳毛の考え方
  • 洗浄液の選び方(わが家の愛用品も紹介)

「犬の耳掃除って、どうやるの?」「そもそも、うちの子はやった方がいいの?」

わが家には、耳がかぶれやすかったシェルティーのはると、垂れ耳で蒸れやすいプードルのく~がいます。この記事では、動物看護師・トリマーの妻に教わった耳掃除のやり方と考え方を、初心者の私にも分かった言葉でお伝えします。

「汚れるから掃除」の前に|まず原因を知ることから

最初に、この記事でいちばん大事なことをお伝えします。

『耳が汚れる・痒がるなら、耳掃除』の前に、まず動物病院で診てもらってください。

耳の汚れには原因があります。アレルギーなのか、病気なのか。それが分からないまま掃除だけしても、根本は解決しません。耳のケアは、ブラッシングや爪切りと違って**「治療が必要な場合がある」**んです。そして本当に個体差が大きい。カサカサになる子、ベタベタになる子、症状によって使う洗浄液も頻度も変わります。もちろん、何もしなくていい子もいます。

だから、順番はこうです。

①まず先生に診てもらう → ②原因と対策が分かる → ③先生の指示に沿っておうちでケア

はる
はる

ぼくは耳がかぶれやすい子だったから、毎日チェックしてもらってたわん。

耳のチェックポイント|このサインはすぐ病院へ

普段から、耳の中を見る習慣をつけましょう。チェックするのはこんなところです。

  • 黒い汚れが出ていないか
  • 赤くなっていないか
  • 腫れていないか
  • 強いにおいがしないか
  • しきりに痒がっていないか
  • 触ると痛がらないか

これらのサインが出ていたら、耳掃除ではなく動物病院へ。妻いわく、中でも**「黒い汚れ」と「腫れ」は特に見逃してほしくないサイン**だそうです。

逆に言うと、どれも当てはまらず耳がきれいなら——耳掃除は必要ありません。「汚れない子はやらなくていい」。これも大事な答えです。

耳掃除の基本の考え方

やる場合の基本を、先に押さえておきましょう。

  • 綿棒は使わない。汚れを奥に押し込んだり、刺激が強すぎて外耳炎の原因になることがあります
  • ゴシゴシしない。犬の耳の皮膚はとても弱いんです
  • 洗浄液はノンアルコールのものを。温度は基本は室温、冬で冷たいときは手で温めて体温くらいに(冷たいとびっくりしちゃいます)
  • 台の上でやる。台に乗せると犬も「あ、いつもと違うんだ」と心構えができるそうです。ただし滑り止めは必須、目を離さないでくださいね
  • 完璧にきれいにしようとしない。やりすぎないことも優しさです

そして、自分でやるのが不安なら、トリミングサロンや動物病院でやってもらう選択肢もあります。無理して自分でやらなくて大丈夫です。

耳掃除のやり方|洗浄液を使った手順

それでは、妻に教わった手順です。

1. 立ち位置は、犬の斜め後ろ45度

正面から迫ると、犬は怖いんです。それにもう一つ理由があって、犬の耳の穴はL字型で、縦の部分が少し後ろに傾いています。斜め後ろに立つと、その傾きの延長線上からまっすぐ作業ができるんです。

2. 洗浄液を見せてから、ゆっくり始める

いきなりの”騙し討ち”はNG。ボトルを目の前に見せて、「これやるよ〜」と伝えてから。耳は、犬が自然に動かせる範囲までしか動かさないでください。

3. 耳を1cmほど軽く後ろに引いて、洗浄液を入れる

軽く引くと耳の通りが整います。洗浄液は直接流し込まず、耳の壁に沿わせて入れます。量は、耳の入り口から液面が見えるくらいたっぷりでOK。「え、そんなに?」と思いますが、大丈夫です。

4. 耳の付け根を、30秒ほどやさしく揉む

耳の穴の入り口の下あたりを、軽ーく押しながらくちゅくちゅと(実際はそんなに音はしません)。液がこぼれるのが気になるなら、コットンで軽く押さえながらでもOK。

5. コットンで吸い取る→あとは犬におまかせ

化粧用コットンで液を吸い取ったら、犬が自分で頭をブルブル振って、浮いた汚れと液を出してくれます。犬はもともと頭を振って汚れを出す動物なんですね。出てきた汚れをまたコットンでやさしく拭き取って、**耳翼(耳のひら)**もきれいにして終わりです。

6. 最後はたくさん褒めて、ごほうびを

慣れていない子は、途中でごほうびをはさんでも大丈夫です。

く~
く~

耳にお水が入るのは、正直ちょっと苦手…。でも終わったら褒めてもらえるから、がんばれるんだ~。

そう、嫌がるのは当然なんです。うちの2匹も、やらせてはくれますが嫌がります(笑)。それでも拒絶しないのは、普段からの信頼関係と慣れ。焦らず、少しずつで大丈夫です。

頻度はどれくらい?|答えは「その子と相談」

正直に言うと、私も「週1回?月1回?」と妻にしつこく聞きました。でも答えは——「その子と相談だよ」

耳掃除が嫌なのに無駄に回数を増やすのも、「回数を決めてるから」と痒がっているのにやってあげないのも、どっちもかわいそう。だから、最初に先生に相談して原因と対策が分かれば、あとは自分の子の様子を見ながら、うまく付き合っていく。

面白いのは、「慣れ」が必要なのは犬だけじゃないってこと。飼い主も、毎日耳を見ているうちに「今日はきれいだな」「ちょっと汚れてきたな」が分かるようになっていきます。

ちなみにわが家では、はるはかぶれやすい子だったので毎日チェックして、においや赤みが出たときだけ。く~は掻いてしまう子なので毎日洗っています。「掻くってことは痒いんだから、洗ってあげないと」が妻の言葉です。同じ家の犬でも、こんなに違うんです。

垂れ耳の子は特に注意|蒸れ対策と「耳毛」の話

立ち耳の子(はるのようなシェルティーなど)は、正直あまり心配いらないそうです。要注意なのは垂れ耳の子。構造的に蒸れやすいんですね。

妻に教わった対策が、**「耳の外側の毛を切る」**こと。中の毛ではなく、外側です。

  • 外の毛を減らすと蒸れにくくなる。人間なら、服を一枚脱ぐのと同じ感覚
  • さらに毛の分だけ耳が軽くなって、少しだけ浮き上がる。耳と耳の穴の間に隙間ができて、風通しが良くなるんです(外の毛が重いと、耳が下がって穴にフタをしてしまいます)

耳の毛はかわいいから、残したい気持ちはよく分かります。だからこそ、まず「うちの子の耳は大丈夫か」を先生に診てもらってから決めてくださいね。

**耳の中の毛(耳毛)**については——く~は蒸れて掻いてしまう子なので、わが家では抜いています。ただしこれは、毎日耳を見て洗ってあげられるから。一般的には、勝手に抜いたり剃ったりするのはおすすめしません。健康な耳なら、毛はゴミ・ほこり・異物の侵入を防いでくれる大事な存在なんです。チェックポイントのサインが何もないなら、そのままで大丈夫。

【実体験】ちなみにわが家、くうの耳の風通しを良くしようと、両耳を頭の上でゴムで結んでいた時期があります。風通しは良くなったのですが…頭のてっぺんの毛がチリチリになって断念しました(笑)。トリミング犬なんで大事な頭の毛なんですけどね。こんな失敗もしながら、その子に合う方法を探しています。

にゃん太
にゃん太

ぼくたち猫の耳のお話は、また別の記事でだにゃん。

猫の目やにの取り方と目薬の差し方|いちばんの難関「保定」のコツも 一緒に耳も

洗浄液はどれを選ぶ?

わが家で普段使いしているのはオーツイヤークリーナーです。洗浄力は控えめですが、低刺激で毎日使えるのが特長で、く~の毎日ケアにぴったりでした。

動物病院では、以前からの定番としてエピオティック、最近ではソノティクスもよく使われているそうです。洗浄力の強さは、ソノティクス>エピオティック>オーツイヤークリーナーの順。

ただし、どれが合うかはその子の症状次第。カサカサタイプの子とベタベタタイプの子では選ぶものも変わります。ここも「先生に確認してから」が安心です。

洗浄液特徴
オーツイヤークリーナー低刺激で毎日使える(わが家の普段使い)
エピオティック動物病院の定番
ソノティクス洗浄力が強め・比較的新しい

どれが合うかはその子の症状次第。選ぶ前に、先生に相談してくださいね

さいごに|「先生に相談する」が、いちばんの近道

ここまで読んで、「先生に相談って何回言うの?」と思われたかもしれません(笑)。でも、妻が取材中ずっと繰り返していたのが、まさにこれでした。

勝手に判断しないこと。まず診てもらうこと。

耳は、見えているようで見えない場所。治療が必要なケースもあれば、何もしなくていい子もいる。だからこそ、最初の一歩は先生と一緒に。

そしてそのとき大事なのが、「耳の中までちゃんと診てくれる先生か」「相談に乗ってくれる先生か」。これは別の記事に詳しく書いたので、よければ合わせてどうぞ。

動物病院の選び方

原因が分かって、対策が分かって、飼い主も慣れてくれば、きっと「うちの子との付き合い方」が見えてきます。焦らず、その子のペースで。耳のケアも、大切なスキンシップの時間になりますように。

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