この記事を読むとわかること
- 目やにが「様子見でいいとき」と「病院に行くとき」の見分け方
- 目やにのやさしい取り方
- 目薬の差し方(怖がらせないコツ)
- 嫌がる子への工夫と、続けるための考え方
「目やにって、拭いていいの?」「目薬って、どうやってさすの?」
目のケアは、なんだか怖くて緊張しますよね。この記事では、動物看護師・トリマーの妻に教わった目やにの取り方と目薬の差し方を、初心者の私にも分かった言葉でまとめました。先にお伝えすると、コツは**「急がない・真正面からやらない・白目にそっと・終わったら褒める」**の4つです。

犬の目やに、どこまで様子見できる?
まず、目やには毎回「ゼロ」を目指さなくて大丈夫です。
白っぽい少量の目やには、様子を見られることが多いです。わが家のはる(シェルティー)と、 く~(プードル)も、目やには少し出るくらいで、濡れたやわらかい目やにを軽く拭いてあげるだけで済んでいます。
一方で、こんなときは動物病院への相談を考えてください。
- 黄色や緑っぽい目やに
- 急に量が増えた、ベタつく
- 目が開けにくいほど出ている
あわせて、充血・腫れ・しょぼしょぼする・痛がる・片目だけ気にする・涙が多い・においがある、といった変化がないかも見てあげましょう。

プードルは目やにが出やすいって言われるけど、ぼくはあんまり出ないんだ。同じ犬種でも、その子によって違うんだね~。
犬種によって、出やすさは違うの?
プードル、シーズー、パグなど、目のまわりの毛が長い犬種や、顔の形によっては、目やにが目立ちやすいと言われます。
ただ、わが家のく~太はミディアムプードルですが、あまり出ないほうです。
犬種で決まる、という話でもないようです。 大事なのは、いつものその子と比べて、増えていないか。それが分かるのは、毎日見ている人だけです。
目やにのやさしい取り方
取り方はシンプルです。
- 化粧用コットンを、ぬるま湯で軽く湿らせる
- 固まっている目やには、ふやかしてから取る(無理にはがさない)
- 目頭から目尻へ(内側から外側へ)、そっと拭く
- ゴシゴシこすらない。目の周りの皮膚はデリケートです
- 反対の目を拭くときは、コットンの面を替える(片目が気になるときほど、清潔に)
乾いた目やにを無理に取ろうとすると、毛が抜けたり皮膚が荒れたりします。「ふやかして、そっと」。これだけ覚えておけば大丈夫です。
目頭の毛が「かぴかぴ」に固まってしまう子は
プードルやビション・フリーゼなど、目頭の毛に目やにが絡んで固まりやすい犬種の子は、コットンだけでは取りきれないことがあります。妻に教わった方法は——
- お湯で湿らせたコットンを当てて、固まりをふやかす
- ふやけたら、ノミとりコームの細かい歯でそっとすくい取る
ノミとりコームは安いもので大丈夫です。ポイントは、乾いたまま引っ張らないこと。毛ごと引っ張ると痛くて、目のまわりを触られるのが嫌いになってしまいます。
固まって、取れないとき
目やには、乾くと固まります。 とくに目頭のあたりは毛が細かいので、こびりついてしまうことがあります。
このとき、いちばんやってはいけないのが無理に取ろうとすることです。
ぬるま湯で湿らせたコットンを、しばらくそっと当ててください。 ふやかすだけで、取れやすくなります。
それでも取れないときは、ノミとりコームが役に立ちます。歯が細かいので、ふやけた目やにをすくい取るように使えます。わが家では、目頭の毛に固まりやすいく~太で、これをしています。
⚠️ ただし、引っ張らない。こすらない。
目のまわりの皮膚は薄く、すぐそばに目そのものがあります。力を入れて取ろうとすると、皮膚を傷つけたり、爪や道具が目に当たったりします。
そして、いちばん大事なこと。
取れなくても、いいんです。
一度で全部きれいにしようとしなくて大丈夫。次の日にまたふやかせば取れます。 無理に取って嫌われるより、そのほうがずっといい。
⚠️ ただし、こんなときは病院で相談を。
- 毎日取っても、すぐに固まるほど量が多い
- 色が黄色や緑っぽい
- 目のまわりが赤い、腫れている
- 目やにで、まぶたが開けにくくなっている
取れないことより、”なぜそんなに出るのか”のほうが大事なこともあります。
こんな目のサインは、すぐ病院へ
妻が「これは見逃さないで」と言っていたサインがこちらです。
- 目が赤い
- 目をかく(前足でこする・床にこすりつける)
- 目をしばしばさせている
- 目が開かない
目は、こじらせると本当に怖い場所です。自分で判断しない。放っておかない。様子を見すぎない。——耳のケアの記事でも同じことを書きましたが、目も「まず先生に相談」が一番の近道です。
目薬をさす前の準備
目薬をさすことになったら(動物病院で処方されたら)、まず準備から。
- 人間用の目薬は絶対に使わないでください。ここは強く言わせてください
- 市販の犬用目薬も、自己判断で使う前に先生に相談を
- 目薬は手で少し温めておく。冷たいと、びっくりしちゃいます
- 台の上でやるのが基本(台に乗せると犬も「いつもと違う」と心構えができます。滑り止めは必須、目を離さないで)。大きい子は床で大丈夫です

ぼくたち、耳掃除も爪切りも台の上だったよ。『あ、始まるんだな』って分かるんだわん。
目薬の差し方
それでは、妻に教わった手順です。
- 犬の後ろから、落ち着いて。真正面から迫ると威圧感があって怖いんです
- 左手であごをそっと支えて、少し上を向かせる
- 右手に目薬を持ち、空いている指でまぶたをやさしく上げる
- 白目に、1〜2滴落とすイメージで。黒目(角膜)に直接当てると、びっくりします
- 容器の先を目に触れさせない。驚かせないためにも、清潔のためにも、少し距離をとって
「わからないうちにさっとさしちゃえ」というやり方も聞きますが、妻ははっきり言っていました。 だまし討ちはダメ。目薬を見せて、声をかけて、終わったらたくさん褒める。「さすこと」より、**「怖くない形で続けられること」**の方がずっと大事なんです。
洗眼はどう考える?
先生から洗眼(目を洗うこと)の指示が出た場合は、考え方は目薬と同じです。多めに点眼して、流し洗うイメージ。ゴシゴシ洗うのではなく、やさしく流す感覚です。
なお、洗眼も市販の洗浄液も、普段から自己判断でやる必要はありません。気になる症状があるなら、それこそ病院で相談するタイミングです。
子犬の目やには、特別なものではありません
「子犬は目やにが多いの?」と妻に聞いてみました。返ってきたのは、こんな答えでした。
「免疫力の関係があるかもしれないけど、そんなには感じないかな」
「重要なのは、”子犬”ってことは、飼い始めた人が初めての目やにに困るから、そういう感じがするのかも」
——なるほど、と思いました。
子犬に何か特別なことが起きているのではなく、飼い主さんが初めてだから、大ごとに見える。
私も、まったく同じでした。初めて見るものは、それが普通なのかどうかが分からない。
取り方は、これまでに書いたものと同じです。 子犬だからといって、特別なやり方があるわけではありません。
ただ、妻はこうも言っていました。
「初めてだから心配なら、すぐに病院っていう選択肢もあるよ。先天性かもしれないし、目やにが出やすい子かもしれないから」
心配なら、行っていい。
「たかが目やにで」と思わなくて大丈夫です。その子がもともと出やすい体質なのか、何かあるのか——それを最初に知っておけること自体に、意味があります。
そしてもうひとつ。
「子犬のうちに慣らしておいたほうがいいのは、いつもと同じだね」
目のまわりを触られること。顔を支えられること。これに慣れているかどうかで、この先の何年かがずいぶん変わります。
目やにを取ることより、”触らせてくれる子になること”のほうが、たぶん大事なんだと思います。


嫌がる子への工夫|飼い主さんも、緊張しすぎない
正直に言うと、目薬が平気な犬の方が少ないと思います。目に液体が入るんだから、嫌がって当然ですよね。
だからこそ、妻からのアドバイスはこうでした。
- いきなりやらない。急がない
- 嫌がっても叱らない。できたら褒める
- そして——飼い主さんが緊張しすぎないこと
犬は、こちらの緊張を敏感に感じ取ります。「ちゃんとささなきゃ…!」と力むほど、犬も「なんか怖いことが始まる…」と身構えちゃう。深呼吸して、いつもの声で。
そして、これは目に限った話ではなくて——耳の洗浄も、爪切りも、目のケアも、ぜんぶ「少しずつ慣らすケア」です。犬にも慣れが必要で、実は飼い主にも慣れが必要。うまくできない日があっても大丈夫。少しずつで、ちゃんと前に進んでいます。

猫の目のケアはまた別の記事でね。ぼくはまぶしいときだけ、しばしばするにゃんよ。
猫の目やにの取り方と目薬の差し方|いちばんの難関「保定」のコツも【実体験あり】
さいごに|目のケアも、信頼関係の上に
目のケアで一番大事なのは、テクニックじゃありませんでした。
普段から触られることに慣れていること。そして、この人は怖いことをしない、という信頼。
目やにを拭くのも、目薬をさすのも、その信頼関係の上に乗っているだけなんですね。だから、うまくいかない日は、無理をしないで。ケアの時間が「嫌な時間」にならないことの方が、ずっと大切です。
そして繰り返しになりますが、目の異変は**「まず先生に相談」**。かかりつけの先生がいると、こういうとき本当に心強いですよ。
→犬の耳掃除のやり方と頻度|「まず耳をチェック」から始めよう →動物病院の選び方)
→犬の耳掃除/犬の爪切り/犬の自宅ケア



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