この記事を読むとわかること
- 猫の目やにが「様子見でいいとき」と「病院に行くとき」の見分け方
- 目やにのやさしい取り方
- 猫の目薬の差し方と、いちばんの難関「保定」のコツ
- 子猫への目薬のコツ(わが家の実体験)
- ついでに見ておきたい、耳のチェックポイント
「猫に目薬なんて、出来る気がしない…」——わかります。犬よりも、猫は圧倒的に保定(じっとしていてもらうこと)が難関なんです。
わが家のにゃん太は、道端で保護した元保護猫。迎えたとき猫風邪で片目が腫れていて、子猫のにゃん太に約2週間、目薬を差し続けた経験があります。この記事では、その実体験と、動物看護師・トリマーの妻に教わったコツをまとめました。

猫の目やに、どこまで様子見できる?
まず、目やには毎回「ゼロ」を目指さなくて大丈夫です。
白っぽい少量の目やには、様子を見られることが多いです。一方、こんなときは動物病院への相談を考えてください。
- 黄色や緑っぽい目やに、ネバネバする
- 急に量が増えた
- 目が開けにくいほど出ている
- 目が赤い・目をかく・しばしばさせている
あわせて、涙が多い・片目だけ気にする・においがある、といった変化も見てあげましょう。猫風邪など、目に症状が出る病気は少なくありません。自分で判断しない。放っておかない。様子を見すぎない。——犬の記事と同じ、わが家の合言葉です。
目やにのやさしい取り方
- 化粧用コットンを、ぬるま湯で軽く湿らせる
- 固まっていたら、ふやかしてからそっと取る
- 目頭から目尻へ、こすらずやさしく
- 反対の目は、コットンの面を替えて
ここは犬と同じです。ゴシゴシは禁物。目の周りはデリケートです。
猫の目薬、いちばんの難関は「保定」
はっきり言います。猫の目薬は、差すことより「じっとしてもらうこと」が本番です(笑)。妻に教わった、段階別の作戦がこちら。
【2人いるなら】1人チュール係、1人目薬係
これが一番平和です。チュールに集中してもらっている間に、もう1人が後ろからサッと。わが家が猫の爪切りでもやっている、「チュールに集中してもらって、堂々とやる」作戦ですね。隠れてこっそり(だまし討ち)とは逆で、「目薬の時間=いいことがある時間」にしていくやり方です。
【暴れる子には】段階に応じて保定を強く
- 1人が後ろから前足を持つ(猫パンチが飛んでくるので!)
- 後ろ足も出てくるなら、タオルで体をくるむ
- 逃走がすごい子は、洗濯ネットに入れて頭だけ出す方法も
- そして地味に大事なのが——爪はあらかじめ切っておくこと(笑)
【おとなしい子なら】1人でも大丈夫
前からでもいけますが、目薬は必ず頭の後ろ側から持ってきてください。目の前に迫ってくる物体は、猫には恐怖です。

目の前からこられたら、さすがのぼくも逃げるにゃ。後ろからそっとなら、まあ…チュールに免じてにゃ。
ひとつ、妻からの大事な忠告。「だまし討ちは2〜3回で通用しなくなる」。猫は賢いんです。ごまかしで乗り切ろうとするより、保定と「いいこと」をセットにして慣れてもらう方が、結局は近道です。
目薬の差し方
保定ができれば、あとはシンプルです。
- 目薬は手で少し温めておく(冷たいと驚きます)
- 片手で顔をそっと支え、もう一方の手でまぶたをやさしく上げる
- 白目に、1滴。猫は1滴で十分です
- 高いところから落とさない。容器の先を目に触れさせない
- 終わったら、たくさん褒めて、ごほうび
黒目(角膜)に直接当てない、真正面から迫らない——このあたりは犬と同じです。そして、使う目薬は動物病院で処方されたものだけ。人間用はもちろん、市販薬も自己判断では使わないでくださいね。
【実体験】子猫のにゃん太に、2週間目薬を差した話
にゃん太を保護したとき、猫風邪で片目が腫れていました。動物病院で目薬を処方してもらい、子猫のにゃん太に約2週間、毎日目薬。
そこで妻が使ったのが、子猫は首の後ろの皮をやさしくつかんで持ち上げると、おとなしくなるという方法です。母猫が子猫を運ぶときの、あの体勢ですね。あの状態のうちに、サッと1滴。にゃん太は嫌がることなく、無事に2週間の点眼をやりきって、目もすっかりきれいになりました。
※これは子猫に使える方法です。大きくなった猫を同じように持ち上げるのは体に負担がかかるので、やらないでくださいね。

ぼくの目がきれいなのは、あの2週間のおかげなんだって。覚えてないけどにゃ。
どうしても無理なときは、無理しない
人がケガをするくらい暴れる子は、赤ちゃん抱っこで差すしかないこともあります。それでもどうしても無理なら——内服薬に変えられないか、先生に相談してください。
「目薬ができない」ことは、飼い主失格じゃありません。その子に合う方法を先生と一緒に探せばいいんです。無理をして信頼関係を壊す方が、ずっともったいないですから。
仕上げに、耳もチェックしておこう
最後に、耳のことも少しだけ。
猫の耳そうじは、基本的には必要ありません。健康な猫は自分できれいにしますし、やりすぎはかえって逆効果です。
その代わり、普段から耳を見て・触れて慣れておくこと。チェックするのは——
- 赤み・腫れ
- 黒っぽい耳垢
- 強いにおい
- しきりに掻く・頭を振る
これらがあったら、耳そうじではなく動物病院へ。垂れ耳の猫種は特に意識してあげてください。おうちで拭くなら、湿らせたコットンで耳の外側をやさしく。奥まで触らない、綿棒は使わない。耳の中の洗浄は、先生に指示されたときだけで大丈夫です。
さいごに|猫のケアは「その子に合う作戦」で
目やに、目薬、耳——猫のケアはぜんぶ、保定と信頼関係の上に成り立っています。チュール作戦でうまくいく子、タオルが安心な子、洗濯ネットが必要な子。正解はその子ごとに違います。
うまくいかない日があっても大丈夫。だまし討ちをせず、いいことをセットにして、少しずつ。爪切りも目薬も、根っこは同じです。
→猫の爪切りのやり方|嫌がる子でも安心!初心者向け完全ガイド →動物病院の選び方|犬・猫の飼い主が知っておきたいポイント



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