犬の歯みがきの続け方|嫌がる子も毎日続けるコツと「どこまでやれば十分?」【実体験】

わん

犬の歯みがき、始めてはみたけれど「続かない」「嫌がる」「これで合ってるの?」——そんなふうに止まってしまう方は多いです。この記事は、姉妹記事「犬の歯磨きの始め方」で一歩を踏み出した方へ、その次のステップをお届けします。

動物看護師・トリマーの妻の知識と、わが家のはる・く~の経験をまじえて、肩の力を抜いて続けるコツをお伝えします。

この記事を読むとわかること

  • 嫌がる子を慣らす「スモールステップ」のやり方
  • 歯ブラシ・シート・指サックの使い分けと「どこまでやれば十分か」
  • 歯石を防ぐために、毎日の歯みがきがいちばんの近道な理由
  • きれいに見える子にもケアが必要なわけ
  • シニアになる前に習慣化しておきたい理由

この記事は歯みがきの「続け方」の話

「犬の歯磨きの始め方」で歯ブラシデビューができたら、次にぶつかるのが「続ける」という壁です。始めることと、毎日続けることは、別の難しさがありますよね。

はる
はる

始められても、続けるのはまた別の話なんだわんよね。

でも安心してください。続けるコツは「完璧にやること」ではなく、「ほんの少しでも、毎日触れること」。このあと、嫌がる子への進め方から、どこまでやれば十分かまで、具体的に整理していきます。

嫌がる子は「スモールステップ」で

嫌がる子に、いきなり全部の歯をやろうとするのは逆効果になりがちです。少しずつ段階を踏むのがコツ。たとえばこんな順番です。

  • まずは口に触るだけ
  • 次に唇をめくるだけ
  • 前歯だけ
  • 慣れてきたら奥歯も
く~
く~

今日は1本だけ、なんなら歯ブラシを当てるだけでもいいんだね~。

そう、最初は「今日は1本」で終わって大丈夫。1本やったら休憩、また1本、でもOKです。そして、犬が嫌になる前に切り上げて、終わったらたくさん褒める。「歯みがり=嫌なこと」にしないのが、続けられる一番のコツです。

わが家のはるは1週間ほどで慣れ、く~は最初から平気な子でした。恵まれていた方だと思いますが、妻が動物病院で見てきた「嫌がる子」にも、このスモールステップが効くことが多いそうです。焦らず、その子のペースで。

道具の使い分けと「どこまでできれば十分?」

基本は、やっぱり歯ブラシがいちばんです。汚れを落とす力が高く、歯の表面だけでなく、歯と歯のすき間や歯ぐきの境目にも届きやすいからです。

歯ブラシが無理な子は、どうすればいいんだわん?

その場合は、シートや指サックという手段があります。ただ正直なところ、すき間への対応力は歯ブラシにかないません。またシートと指サックの間に大きな差はありません。「歯ブラシが理想、できない子はシートや指サックでも、やらないよりずっといい」——この考え方で十分です。

「どこまでやれば十分?」の答えも、完璧でなくて大丈夫。特に**歯石がつきやすいのは奥歯の外側(頬っぺた側)**なので、まずはそこを重点的に。全部の歯を完璧に、と気負わなくていいんです。

頻度は毎日が理想・カギは「唾液」

頻度は、毎日が理想です。理由はシンプルで、歯垢は毎日たまっていくから。

そしてもうひとつのカギが「唾液」。唾液には歯垢を防ぐ働きがあるので、しっかり出してあげるのも大切です。噛むことは唾液を促すので、ガムを噛むのも助けになります。特にごはん後10分間のガムが大事です。

ただし、ガムはあくまで補助。歯みがきの代わりにはなりません。「毎日の歯みがき+噛む習慣」を組み合わせるイメージがちょうどいいですよ。

【妻監修】歯石を放置するとどうなる?

ここが、毎日続けることがなぜ大事かの核心です。

歯垢は、放置すると約3日で歯石になります。歯石になると、もう歯ブラシでは取れません。ひどくなると、動物病院での歯石除去が必要になり、多くは全身麻酔で行われます。

じゃあ、取ってもらえば解決…じゃないの?~

それが、そう簡単じゃないんです。歯石を取っても、歯みがきが続かなければ、また歯石ができて同じことの繰り返し。 だから歯石を取るなら、先に毎日の歯みがきができるようになっておくことが大事。地味だけど、毎日の歯みがきが、麻酔も費用も避けられるいちばんの近道なんです。

きれいに見える子も、油断は禁物

わが家のプードルのく~は、唾液が多い体質で、ガムや骨も好き。おかげで歯がきれいで、口臭も少ないほうです。

見た目がきれいだと、つい安心しちゃうよね~。

でも、それでもケアは必要です。く~はたまたま条件に恵まれていただけで、「きれいだから大丈夫」と思い込むのは少し危ないかもしれません。妻も、大小の差はあってもリスクは同じようにあると言います。見た目に安心しすぎず、続けることが、結局はいちばん安定します。

シニアになる前に習慣化したい理由

歯みがきは、若く元気なうちに習慣にしておくのが理想です。理由は2つ。

シニアになると、柔らかいものを食べるようになって唾液が減り、歯垢がつきやすくなること。そして、シニアは全身麻酔のリスクも上がるので、歯石除去の手術もできれば避けたいことです。

元気なうちに始める意味が、大きいんだわん。

実は、はるは歯みがきも毎日きちんとしていたのですが、自分ではガムをあまり噛まない子で、歯が黒くなりやすい子でもありました。最終的に全身麻酔で歯石やくろずみを除去することになり、心配でした。できれば、こういう負担は避けてあげたかった——というのが、正直な気持ちです。

歯みがきは、シニアになってから困らないための「今のうちの備え」。今日の1本が、未来のその子を守ります。あわせて「犬の歯磨きの始め方」も読むと、始め方と続け方がつながってわかりやすいですよ。

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